大学で少林寺拳法と出会いました。私の寮の少林寺拳法部の先輩からの勧誘があり、武道が好きだった私は「少林寺拳法」という見たこともない武道に惹かれ見学に行ったところ、初めて見た演武のスピードと迫力に圧倒され、入部を決めました。
大学では年1度必ず本山のある香川県多度津町で1週間程度合宿に行い、技の練習と開祖による法話が毎日行われ、法話の中で開祖には、自分自身を心身ともに鍛え世の中に貢献できる人間になりなさいとよく言われました。
家業を手伝うべく地元に戻ったのですが、少林寺拳法の技法と思想が忘れられず、この気仙沼の地で少林寺拳法の種をまこうと思ったのが、道院長になったきっかけです。
少年部においては、笑顔で子ども達と接することと子ども達が楽しく過ごせるように環境作りをしていくことです。
一般部においては、拳士自身が実感できるように繰り返しアシストをしています。
ただやり方を教えるのでは、本当の自分の技術となりません。
「気付き」の力を育てることが大事で、気付いて初めてその技術は、自身の技術となると考えます。
繰り返しヒントを出しながら自分で修正して正解に辿り着けるよう、指導にあたっています。
あまり広くない道場ですから少人数しか対応できませんが、少林寺拳法に入門する事を決意してくれた拳士達が「状況を多方面から把握する力」と「現状を理解した上で何をすべきかを考える力」を身につけて、彼ら自身の目標に近づけるように努力し続けてくれたらと思っています。
そして、少林寺拳法の楽しさや教えの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただき、実感していただけるような、そんな道院にしていきたいと思います。
(特徴)「一から伝える」「懇切丁寧な指導」が、大きな特徴です。
少林寺拳法の武技としての魅力は、護身の技術としての精度の高さにありますが、気仙沼道院では、この技術を身につけるための身体の使い方、重心の置き方、視線の置き方、心構え等、初学者でも理解できるように親身になって指導を行っております。
(雰囲気)フレンドリーで自由闊達な雰囲気です。
武道にありがちな上下関係の隔たりはなく、各々が「うまくなりたい」という思いから、互いに試行錯誤や協力し合って練習をしています。
父に少林寺拳法を習いたい旨を相談すると、少林寺拳法なら、身体だけでなく心も強くなるということで、父も少年時代に通っていた少林寺拳法の道場に通うことになりました。
父の話によると当時はかなり厳しく怖い先生というイメージでしたが、実際に通ってみると、イメージとまるで異なる温和で優しい先生方が、基礎の基礎から丁寧に教えてくださり、無事二段までとることが出来ました。
入門して本当によかったと思っています。